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リビジョン⑤~まとめ~ [リビジョン]


リビジョン5回目です。

リビジョンに関しての記事はこれで一旦おしまいです。


おそらくリアクトやリライブの中で霞が出てきた際にまたリビジョンの内容に触れることにはなると思うのでそこは個別に記事を設けます。

今回で内容をまとめます。



目次です。


1・保彦を追って

2・一条保彦と本

3・環境変化の行く先







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1・保彦を追って


ヤスヒコが消えた際にヤスヒコと保彦は同一人物であると明言されているのでこれからは漢字で明記していきます


前回は坂口霞のリビジョンの影響で『霞』の時間軸坂口霞の時間軸混同してしまい、保彦が1000年前に飛ばされてしまう、といった所まで話が進んだのでした。

『霞』から見ればビジョンで過去の自分と対峙して大地震の説明を受けている最中にリビジョンの影響を食らって保彦が消えてしまうので探そうにも手がかりが見つかりません

保彦が消えた際の状況について、赤木先生は「地震で一瞬ぐらっと揺れたがすぐにおさまった」と言っていることから坂口霞の大地震の起きた時間軸と混同していることがわかります。


さて『霞』は保彦が見つかって欲しい一心で神社で水垢離を始めるのですが、そこで地面に県立病院の文字が書いてある布切れを発見します。

それを母からのビジョンが映る鏡にかざしたことでその布切れのある時代まで飛びます。

終着点は1000年前の平安時代でした。


ここで浮上する疑問点はなぜ神社に布切れがあったかです。

しかも劣化具合が100年、200年レベルではないことからおそらく1000年の時を経てこの神社に埋まり続けてきたのだろうと『霞』は推測しています。

この答えは少し読み進めた後に書いてあります。


『霞』は平安時代にいる自分の祖先でもあるクニヒコとカスミの間にいる保彦を発見し、奪い返そうとクニヒコが持っている手鏡から手を伸ばします。

その際にクニヒコが刀で切りつけようとしたのですが、奪い返す『霞』のほうが早く、県立病院の産着を斬るに止まります。

それが1000年越しに『霞』の手によって発見されたというわけです。

これは説明されているのであえてここで取り上げなくても良かったのですが、個人的に疑問に思った点はそこではありませんでした。


そもそも最初に『霞』が見つけた布切れはどこから来たのかという点です。

布切れを発見した『霞』が過去へ飛んで保彦を奪い返す際に産着が斬られて布切れになるので、ここでもまた結果が原因になっています。

ちょうどリライトで言う携帯電話の立ち位置です。


これについての個人的な考察は


『霞』を過去へ飛ばして保彦を奪い返して邦彦の鏡に送る、という行為をさせるために最初から埋まっていた


というものです。

結局、邦彦の鏡に保彦を送れば2人の存在は消えるのでそれを促したのだと考えています。

これを促したのは時の強制力です。



こうして『霞』は保彦を取り戻し、邦彦の鏡に送ることで保彦は死ぬことなくこれからも生き続けることになりますが、その代償として存在を許されない『霞』と邦彦は消滅します。

前から述べていた環境変化について思いついた事があったので後で載せます。



2・一条保彦と本


保彦は邦彦が売り払ったという一条家の鏡から出現します。

一条夫妻は保彦を育てる決心をし、ここに一条保彦が誕生するのでした。



ここまでで保彦をめぐる一連の動きは終わりなのですが、エピローグにて目を見張る出来事が起こります。

岡部蛍著の『リライト』という本が登場するのです。


この岡部蛍というのは誰かというと、あの雨宮友恵です。

これについてはリアクトで解説されます。

ともかくリビジョンでは岡部蛍が友恵であるということは明言されていないので、気にしなくても大丈夫です。


問題はこの『リライト』は私たち(読者)がリビジョンの前に読んだ実際の小説、リライトとどんな関係であるかということです。

もちろん著者は岡部蛍と法条遥で違います。

しかしこれもリアクトで発覚することなのですが、岡部蛍著のリライトは読者の読んだ法条遥著のリライトと同じです。


私がこのブログ内ではじめに「リライトは実際に起きたことではない」と言ってしまいましたが、リライトとリビジョンしか出版されていない状況ではもちろん「リライトも実際に起きたことなのだろう」と思ってしまいます。

なのでリビジョンで出てくる岡部蛍著のリライトの登場に驚きます。

リアクトが出版されてはじめて「リライトは実際に起きたことじゃなくて友恵の書いた小説だったのか」とわかるため、このReシリーズ全体を通して見るとリライトの出版は壮大な伏線であったということに気付くわけです。


この本に関してはリアクトで深く触れるのでこれくらいにしておきます。



3・環境変化の行く先


リビジョンのまとめです。

はじめに『霞』と邦彦の存在が消えた後の時間軸のことについて誤解していたので改めて述べたいと思います。


私は頭の中でリビジョンの世界観を時間軸で分けて考えていました。

その結果この図を示したのですが

図1.png


厳密にはこれは間違いでした。

『霞』の存在が消えた瞬間、独立した時間軸も消滅するのだと思っていました。


なぜ職場や病院が変わったのか、『霞』を取り巻く環境が変わったのかについてもう一度述べます。

(これをご覧の方の中にはすでにわかっている方もいらっしゃると思います)


環境変化の理由は本来存在するべき坂口霞の時間軸の世界に収束するためです。


具体的には坂口霞の時間軸では保彦は産まれないので三島病院は産婦人科である必要がありませんし、坂口清と結婚するので職場の環境も『霞』の時間軸とは異なります

保彦を一条家に送り、『霞』と邦彦の存在が消滅したことで完璧に坂口霞の時間軸に収束したことになるのです。


そもそもリビジョンの物語全体がそういう話だったのです。

禁忌を犯した姉弟の子供を時の強制力から我が身を捧げて守る、という話でした。

この一行がリビジョンのすべてです。


この結果がReシリーズの主人公とも言える保彦の誕生となるのです。




さてここまででリビジョンは終わりなわけですが、次回のリアクトからReシリーズは急展開を迎えます。

これまでのリライトとリビジョンの内容を理解したという前提で話が進んでいくのでかなり複雑になります。

私自身も上手く説明できるか不安ですが、間違ってもいいやくらいの気持ちで進めたいと思っています。


少し間が空くかもしれませんが、気長にお待ちいただけたらなと思います。

それでは次のリアクトでお会いしましょう。
















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