リビジョン②~登場人物~ [リビジョン]
リビジョン2回目です。
今回は登場人物についてまとめます。
最近忙しかったので更新できていませんでしたが、メモ帳に記事だけは書いていました。
少しずつですが。
緩やかな更新になっても投げ出すことだけはしたくないと思っています。
目次です。
1・霞以外の登場人物
2・複数の霞
3・次回予告
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1・霞以外の登場人物
目次にも示しましたが、霞は主人公である千秋霞の他にさまざまな年代の霞が登場します。
それについては次にまとめるとして、ここでは霞以外の主な登場人物をまとめます。
ヤスヒコ
霞と邦彦の間に生まれた男の子。
リライトを読んだ方であればあの保彦か?と疑うと思いますが、終盤で本当に保彦であると明言されます。
生後2週間で発熱し、死にかけますが両親である霞と邦彦のおかげで助かります。
千秋邦彦
千秋霞の夫であり、職業は商社のサラリーマン。
物語の初めに霞とは幼馴染と明記されていますが、実際は姉弟関係であることが終盤で発覚します。
鏡を受け継いでいますが、成人した際に一条家に売り払いました。
坂口清
霞の書店に勤めている店員。
霞に交際を申し込むも、断られます。
未来の霞や過去の霞は邦彦との結婚を拒否するため、坂口と妥協で結婚しようとしたり坂口と結婚しなさいと促したりします。
三島先生
三島産婦人科小児科病院の先生。
霞が夢の中で見たビジョン通りにしなかったために現実で歯科医になってしまいました。
高橋先生
県立病院の小児科の医師。
ヤスヒコに錠剤を処方しましたが、現実が書き換わる中で薬剤師になってしまいました。
別の時間でバリアが解除された保彦を診察したり、ヤスヒコに誤ってタイムリープの薬を飲ませてしまった人でもあります。
赤木先生
高橋先生の代わりにヤスヒコを診察した県立病院の先生。
ヤスヒコの高熱の原因に対して「遺伝的な疾患」とコメントしています。
一条家
山の手に大邸宅を構える名家。
邦彦が成人した際に代々受け継がれてきた鏡を一条家に売り払いました。
物語の最後には霞の鏡から邦彦の鏡へと保彦を送り、一条夫妻が保彦を育てることになります。
2・複数の霞
ここからは霞について整理していきますが、どの時間軸でも共通していることを明確にしておきます。
千秋霞
千秋邦彦の姉であり、静岡のとある書店の店員。
母親は病死、父親は事故死しています。
千秋家に代々伝わる鏡を用いて未来を見るビジョンの力を持っています。
さて、作中で霞は主人公を含めて7人出てきます。
一人ひとり状況を整理してみます。
主人公・千秋霞 27歳
リビジョンの主人公である千秋霞。
別の時間軸の霞が何人も干渉しますが、性が千秋なのは結婚する前の霞と、坂口清と結婚せずに千秋邦彦と結婚したこの主人公の霞のみです。
さらにヤスヒコを産んだのはこの千秋霞のみです。
ビジョンの繰り返しで1000年前の先祖の子供(ヤスヒコ)を奪い返したことにより、自らの系譜を断ち切ってしまい、最終的に存在そのものが消滅してしまいます。
しかし、この我が子への狂気的な愛のおかげでヤスヒコは助かり、生き延びることができました。
この主人公・千秋霞は歴史から弾かれた存在であり、本当は存在してはいけないので現在において千秋霞が存在しない世界へと変化していったのだと考えています。
ここから先に出てくる霞たちは実際に存在する霞です。
わかりやすいようにこれから先、主人公である千秋霞のことは『霞』と明記します。
プロローグの夢の中のビジョンの千秋霞 17歳
制服を着ている高校生の霞。
『霞』が夢の中で救急車に乗り、県立病院へ向かう途中に見たビジョンに登場しました。
鏡を身に付けたまま寝ると夢の中でビジョンが使えるらしいです。
未来しか見えないはずのビジョンでなぜ過去の自分が見えるのか不思議がっていましたが、時間はループするものである、という考え方によって過去が見えてもおかしくないと中盤で結論付けました。
この霞は10年後に女の子と男の子の2人を産むビジョンを見ています。
そしてヤスヒコを産んだ『霞』のことを否定します。
現在①、未来①の夢の中のビジョンの中の霞 37歳
2人の子供を産んだ専業主婦の霞。
現在①ではリビングの棚に飾ってある鏡の中の『霞』と会話をします。
亭主の名前は出てきませんが、過去①で『霞』が亭主は坂口であると明言されています。
この霞は『霞』に対して「ビジョンを使うのはやめなさい」と警告をします。
邦彦と子作りをしようと思っていましたが、どうやら産まなかった未来を選択したみたいです。
最後に霞はトンカチを振り下ろして鏡を割ってしまいます。
未来①では割った鏡をセロハンテープで直して再登場します。
少しだけ老けた顔つき、と書いてあるので同じ年代ではありませんが、同じ鏡を割った霞としてカウントします。
ここでの霞は「時間は輪のようになっている」「未来を視ることで現在を変えようとすると不具合が生じる」「未来を視ると過去が変わる」など大切な事柄を述べます。
そして最後には『霞』がヤスヒコを助けることをやめるように説得しようと『霞』の手首を掴みますが、その際に引っ掻いた傷が証拠となって逆に『霞』に確信を持たせてしまいます。
10年後の霞ということだけあってビジョンについては詳しく、それを『霞』に、また読者に対して説明してくれました。
過去①のビジョンの中の坂口霞 29歳
30歳手前で焦って坂口霞と結婚しようとしている霞。
邦彦と結婚式を挙げた式場に足を運んだ際にビジョンが発動し、29歳の霞と『霞』が会話する形になります。
坂口から300万円の黄金の指輪を渡され、気に入らないと思いながらも坂口と結婚することに決めました。
弟である邦彦との結婚だけは絶対に認めない態度を取っており、『霞』に対して邦彦とは別れるように促します。
しかし『霞』は自分が嵌めている銀の指輪を力ずくで変形させ、「銀の指輪を嵌めている霞」を未来まで縛りつけます。
確定させられてしまったものはどうしようもなく、憎しみの顔を『霞』に向けながらビジョンが途切れます。
現在②、過去②のビジョンの中の坂口霞 26歳
坂口と結婚した霞。
邦彦からプロポーズされた薩埵峠で黄金の指輪を見つけた際にビジョンが発生し、26歳の霞と『霞』が会話する形になります。
この霞は10年後の霞から指輪を確定させられたことを知り、この指輪の出所を知っている邦彦を坂口と仲良くさせて指輪を用意して坂口と結婚しました。
『霞』から見た過去のこの霞の行動により、『霞』の現在は書き換わってしまいます。
最終的には次に説明する霞の説得によって過去改変は諦めます。
過去②、未来②、現在③のビジョンの中のビジョンの中の坂口霞 27歳
坂口と結婚した霞。
おそらくこの坂口霞がこの物語で最も『霞』に影響を与えた霞であると言えます。
まずはじめに『霞』と26歳の霞がビジョンの中で争っている中に鏡の中から登場します。(この時点で少しややこしい)
そして26歳の霞に向かって「坂口とは別れて邦彦と結婚しなさい」と忠告します。
もちろん26歳の霞は反発するのですが、その忠告の理由が「大地震が起こって興津の町が壊滅するから」というものでした。
ここからこの坂口霞の視点で大地震が起こった経緯について語られます。
正確には坂口霞には大地震が起こった理由はわからないのですが、邦彦と結婚した未来では地震が起こらなかったので忠告したのでした。
この経緯の内容についてはおそらく記事1回分を費やさないと説明できないと思いますが、とにかく大事な話をしてくれます。
事の経緯を話した結果、26歳の霞は過去改変を諦めます。
秋夜叉のビジョンの中のカスミ
平安時代の千秋家の祖先。
これを含めるかどうかは正直微妙なところではありますが、一応ビジョンに写ったということで。
『霞』が先代たちの鏡を通じてビジョンを繰り返し、辿り着いた先に待っていた祖先です。
異母兄弟のオオクニヒコと2人で暮らそうと家を出た際にヤスヒコを授かり、我が子にしようとします。
しかし、現代からビジョンを繰り返してきた『霞』によって奪い返されます。
3・次回予告
ここまで長々とまとめてきたのですが、次回からは私が疑問に思っている点をいくつか考察してみようと思います。
個人的にはリビジョンをできるだけ早めにまとめて、リアクトに力を入れたいと思っています。
実はリビジョンの考察は案外早く終わると思っていたのですが、改めて1から考え直して読んでみるといろいろと発見があって上手くまとめられるか心配になりました。
リライトは世界が1つだけなので難しいのですが、リビジョンは『霞』の時間軸だけ切り離して考えれば上手くいきそうなのでその方向で考えます。
思っていたより難しいです…リビジョン。
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2015-05-05 03:00
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